投球動作に関する肩の障害

投球動作はとても高度で複雑な動きになります。

肩関節複合体にとっては大きなメカニカルストレスが生じやすい動作です。

特に肩関節は、可動性と機能的安定性の精巧なバランスが要求されます。
このバランスが崩れてしまうと障害を起こしてしまいます。
肩関節周囲筋の筋疲労やオーバーユースにより、肩甲上腕関節における上腕骨頭の関節窩への求心位が保持しにくくなり、関節内外への過剰なストレスから肩関節周囲に疼痛が生じ、やがて腱板や関節唇などの解剖学的破綻が進行していきます。

これらの身体的背景の下で投球動作を繰り返していると後期コッキング期では過剰な水平外転や外転位外旋によるインターナルインピンジメント、加速期やフォロースルー期では過度な内旋運動による肩峰下インピンジメントが生じ、疼痛をきたすと考えられています。

また投球動作に関連する肩関節痛の根底には、投球動作に関連する体幹・下肢の筋力や柔軟性の低下などの身体機能の問題に加え、技術的な未熟さによる投球フォームの乱れがあります。
これらが原因で肩関節痛になることも多いため、単に解剖学的な損傷に対する局所の治療だけでは再発の可能性が高くなります。

そのため、投球動作の再獲得を意識した全身の機能改善アプローチが必要となります。

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